■最短距離で(お手軽に)目的を果たせ■
上記のどの目的に使用するかが明確になったら、プロトタイプを構築することになります。
目的が不明確なままプロトタイプを構築することは絶対避けて下さい。手段が目的化することになります。
構築するときに大切なことは、目的に向かって、できるだけ余計なことをせずに、お手軽に作り上げることです。
舞台での「はりぼて」を想像して下さい。表面的には精巧に見えますが、裏に回れば板とついたての骨組みだけ。
目的にあっていれば、裏側を充実させる必要はない。無駄なお金と時間(工数)をかけずに(お手軽に)とっとと作る。
「目的は何か?」にフォーカスして対応して下さい。
■プロトタイプの罠に気を付けろ■
うまい話には罠がある・・・・ということでプロトタイプには陥りやすい罠があります。
(1)顧客がプロトタイプを見て、すぐにでも完成するような錯覚を起こす
画面遷移とそこそこの項目設定程度の表面上だけ作り上げた「はりぼてプロトタイプ」を見ただけでも、顧客は「もうできたのか!?」と錯覚することがあります。その先に待っているのは、納期短縮や見積金額への不信感が芽生えられたらたまったものではありません。
このことを十分認識した上でプロトタイプを使うかどうか、いつ見せるのか、誤解がないように事前にしっかり説明しておくなどを決定して下さい。
(2)使い捨てプロトタイプを製品として構築する
一番危険な落とし穴がこれであり、かつよく分かっていない技術者がすぐにはまってしまう
(3)目的以上に充実させる
上記の通りで、目的を果たす以上の機能充実や工数・時間・お金をかけてしまうのを避けなければなりません。
これも良く陥る罠の一つだと思います。
■プロトタイプの罠に陥らないための対策例■
【対策例1】
できるだけ「はりぼて」「紙芝居的」で、かつ「開発言語を使用しない手段によるプロトタイプ作成」とする。
プロトタイプは実際に開発する言語でなければ作れないわけではありませんので。
ただし、この手法は実現可能性調査目的以外のときに有効になります。
この対策例の応用に「ペーパープロトタイプ」の活用があります。
【対策例2】
作成する前に(事前に)今回のプロトタイプの対象領域とどこまで作成するかについての方針や評価項目を明確にしてから対応する